2021年11月21日、第159回日商簿記3級試験を受けてきました。
現状、筆記試験とネット試験の2種類がありますが、今回は実際に受験してきた筆記試験について事前に知っておきたいこと5つを記載していきます。
- 日商簿記3級試験を受ける際に知っておく5つのことが分かる
目次
日商簿記3級(筆記試験)を受ける際に知っておくこと5つのこと
1.日商簿記3級試験の種類
以下2種類が用意されています。
・筆記試験
指定の会場で受験します。試験用紙・解答用紙へ直接記入していく昔ながらのスタイルの試験形式となります。
日付が指定されており、年間3回実施されています。次回は第164回 2023年6月11日(日)となります。
※試験開始時間は地域によって異なります。私が受験した地域は、午前9時からでした。
・ネット試験
筆記試験と同様指定の会場で受験しますが、パソコン上で問題を確認し解答を入力するスタイルの試験形式となります。
日付も各地域で指定されているものの月に複数回実施しているところが多いです。
※筆記試験より小回りが利く感じです。筆記試験後のリベンジでネット試験を受験される方も多いです。
こちらから検索・申し込み可能です。
どちらも、受験料として2,850円(税込み)必要となります。
※公的な資格としては結構リーズナブルですね。
2.試験概要と試験時間
試験は全3問、60分間の時間となります(筆記試験、ネット試験どちらも同じ)。
1問目 仕訳問題(全15問×3点=45点)
2問目 伝票問題、勘定問題、補助簿問題、文章穴埋め問題(全2問×10点=20点)
3問目 財務諸表、精算表、試算表(全1問×35点=35点)
第158回(2021年6月実施分)から問題数が全5問→全3問、時間が120分→60分になりました。
問題数が40%しか減っていないにもかかわらず、時間が50%と半減しているので、難易度は少なからず上がっていると思います。合格ラインは70点と言われています。
試験時間との兼ね合いから、以下順番で問題を解くのが定石です。
1問目→3問目→2問目
※1問目と3問目を完璧に出来ていれば(合計80点取れれば)、2問目に手を付けられなくても合格出来る事になります
3.試験勉強期間と方法
・試験勉強期間
最低でも1か月、2か月程度あれば余裕をもてると思います。
私は20日間でしたが、休日ほぼ勉強時間にあてていたので、もう少しゆとりをもって勉強するには2か月程度は欲しいと思いました。
・試験勉強方法
コスト低:YouTube動画
コスト中:参考書
コスト高:クレアール等の通信講座
・試験に必要なもの
電卓
今はYouTube動画で十分だと思います。無料で提供して頂いているのが素晴らしいですよね(ふくしままさゆき さんの動画が非常に参考になります)。ある程度電話・メール等でのサポートを希望される場合は通信講座が良いと思います。
通信講座については、クレアールさんが有名です。資料請求は無料なので以下より。
簿記にはやはり最低限知っておかないといけない用語がありますし、なぜそういった結果になるのか、といった考え方を習得する必要があります。そういった基本的な知識は上記にてしっかりと身につけましょう。
知識がある程度身についたら、残った時間はひたすら問題を自分で解くことです。紙に書いて電卓を使いつつ解く。実際に手を動かして覚えていくことが何よりも重要です。私は1週間程度しかこの時間が取れず不安感満載で受験日当日を迎えましたが、2週間~1か月程度取れればベストだと思いました。
2か月程度取れるのであれば、1か月知識を身に着け、残り1か月で問題を解くのがベターかと思います。
時間が厳しそうであれば、問題を解くこと主体とし、全く分からない箇所は参考書を確認するといった手段が良いと思います。何よりも書いて覚える事です。
4.当日の筆記試験について
・当日の持ち物は以下が基本(申込時に送付されてきた試験手引きも再度チェック)
受験票
身分証明書
筆記用具
電卓
時計
マスク
スリッパ(会場による)
・集合時間は試験開始時間ではない
集合時間30分前には会場入りしておくのが安心です。あまりに時間ギリギリですとやはりあせりが出ますし、ベストコンディションで臨みたいですしね。まず試験時の注意や問題・解答用紙を受験者へ配布する時間がある為、実際試験が開始されたのは、集合時間+10分後でした。
・鉛筆かシャープペンシルか
シャープペンシルが良いと思います。私は鉛筆を使ったのですが、問題を解く際に鉛筆がすり減ってしまい、実際に解答用紙に記載する際、数字がつぶれてしまうことがあり書き直したりしました(採点者が読めなかったらいくら正解を記載していても×になりますしね)。
60分間というただでさえ短い時間の中、書き直すほど無駄なことはありません。均一な太さで記載できるシャープペンシルがベストな選択かと思います。
・計算用紙について
筆記試験では、問題用紙、解答用紙、計算用紙と、すべて一体となっています。また、計算用紙だけ切り離すという事も出来ません(試験前に切り離したら試験結果が無効となる旨アナウンスがありました)。
正直かなり使いづらかったので、私は使いませんでした。問題用紙の余白をフル活用すれば特に問題ありませんでした。実際に勉強している時から余白へ書く癖を身に着けておくと楽だと思います。
・時計は必須
受験会場に時計がない事も多いと思いますので時計は必須です。60分という時間を管理していかなければいけないので、1問目20分、3問目30分、2問目10分のようなペースで解答できればベストかと思います。
2問目は後回しとは言ったものの、自分が得意な分野ですぐ解答できそうなものであれば先に解いても問題ないかと思います。ただ解答できそうに見えて実は難しかった…という事もありうるので、基本的には後回しにした方が良いと思います。
スマホの時計とかはもちろん使えませんのでご注意を。
・あきらめない
2問目、3問目の問題は部分点がもらえます。特に3問目、電卓で計算していったら合計が合わない…なんてことになったとしても、途中の項目については必ず穴埋めして下さい。途中までしか分からなくても分かった所だけ記載しておけば部分点は狙えます。
5.筆記試験終了後について
・筆記試験の解答速報は無し
試験の問題は持ち帰れないこともあり、解答速報等は公開されていません。
※日商簿記1級だけ解答速報あるんですよね…
・筆記試験の合格発表はおおよそ2週間後
結構期間があります。ネット試験ですと、その場で合否判定が出ます。
・試験の結果(点数)、合格時の証書の受け渡しについては地域によって異なる
申し込んだ商工会議所等によって異なります。私の申し込んだ商工会議所では、点数は電話・メールは不可で平日日中帯へ訪問する事でのみ開示されました。合格証書は年明けの2022年1月からとなっており、さらに時間がかかります…
終わりに
日商簿記3級については、何よりも仕分が重要です。この仕訳問題が45点分出題されますし、3問目や2問目を解く際にも仕訳知識が大前提になります。色々な方がおっしゃっているように「仕訳を制するものが簿記を制する」と言っても過言ではないです。問題文を見てすぐ仕訳が出来るように手が動くようになるまで勉強すれば完璧です!
今回は以上となります。
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