・会社に入った時に保険の外交員に勧められた
・親や親戚が入っていたので(勧められて)私も入った
そんな形で保険に加入して継続されている方はいないでしょうか?
私はそうでした。
入社当時、親が加入していた保険会社の営業さんが会社の出口付近にいて勧誘活動をしていました。「もしもの時のために」と言われ保険に加入しました。あれから20年弱、、昨年になりますが、保険を解約しました。その保険料を資産運用に回しています。
大事なことは、今入っている保険を今一度確認し、必要であるか、不要なのか、一旦立ち止まって考えることだと思います。
一つの例として、私がどういった考えで保険を解約したのか、についてお話ししたいと思います。
- 保険に対する考え方
- 保険は必要なのか、不要なのか自分が納得するまで考える
保険とは
保険とはどういうものか
インターネットにて検索してみると以下のような意味が確認できます。
保険
goo辞書 > 保険より引用
火災・死亡など偶然に発生する事故によって生じる経済的不安に備えて、多数の者が掛け金を出し合い、それを資金として事故に遭遇した者に一定金額を給付する制度。生命保険・損害保険など。「保険を掛ける」「保険に入る」
重要な箇所は、偶然に発生する事故によって生じる経済的不安に備えて ですね。事故によって働けない、収入を得る事が出来なくなってしまう、家族を養っていけない、こういったリスクを想定して掛け金を出して保険に加入するということになります。
逆に、経済的不安がない、もし働けなくなっても十分な蓄えがある、その蓄えで日々の生活を送っていける、そうであれば保険は不要と考えることもできます。
その人その人の置かれている状況に応じて変化していくので、最終的には自分で判断することが大切です
私はどのように保険に入ったか
冒頭に述べたとおり、入社当時、親が入っていた保険会社に何気なく加入したという状況でした。
「もしもの時のために」というフレーズも違和感はありませんでしたし、入っておいたほうがなんとなく良いんだな、とそれくらいの感覚しかもっていませんでした。
若い当初は保険料も少なかったのですが、年齢が上がるとともに保険の見直しが入ったり、新しい保険の制度やこういった保証も付きます、等の説明を受け、ほぼ言われたままに契約していました。支払う料金も年々上がっていきました。
自分で考えるというより、言われるがまま契約変更していったという所がNGですね
さらに、契約変更の中で、それまでの生命保険・医療保険以外に、ねんきん保険というものにも契約しました。
合わせて月5万程度、年間60万ものお金を保険費用として払い続けていました。
保険の見直し
2021年7月、YouTubeで見た保険関連の動画(両学長!)をきっかけとして、始めて自分自身が契約している保険の見直しを開始しました。自分の資産状況、保険の必要性を40代になって初めて考えたかもしれません。
保険外交員へ連絡し、別途打ち合わせの場を設け、2時間程度の会話の後、保険解約となりました。
保険外交員もプロです。保険の魅力や少し値段を下げた商品の継続契約、払い済み保険の提案、色々な観点で攻めてきます。が、自分でしっかりと保険が必要なのか、不要なのか、を考えた結果をありのまま伝え解約することとなりました。
やっぱり、保険会社も営利目的なんです。もちろん担当しているお客様に対して色々とベストな提案をしてくれていると思います。でも、営利目的なんです。会社の利益が最優先だと考えておいた方が良いと思います。もちろんそうではないケースもあるかと思いますが、一般的な考え方として営利目的ということは念頭においておくべきです。
私が保険を解約した理由
私がなぜ解約したのかをお話しします。
生命・医療保険
自身の収入・支出について確認しました。支出の大半を占めている住宅ローンについて完済の目途が立ったこと、私は両親と同居していますが、私が働けなくなっても暮らせなくなる事態は考えられないと確認できたからです。
生活費の蓄えと、会社員ということもあり、遺族年金や、障害年金等各種公的制度がしっかりしていることも判断ポイントでした。
遺族年金は、国民年金または厚生年金保険の被保険者または被保険者であった方が、亡くなったときに、その方によって生計を維持されていた遺族が受けることができる年金です。
日本年金機構 > 年金の制度・手続き > 年金の受給 > 遺族年金の制度 > 遺族年金(受給要件・支給開始時期・計算方法)> 遺族年金
障害年金は、病気やケガによって生活や仕事などが制限されるようになった場合に、現役世代の方も含めて受け取ることができる年金です。
障害年金には「障害基礎年金」「障害厚生年金」があり、病気やケガで初めて医師の診療を受けたときに国民年金に加入していた場合は「障害基礎年金」、厚生年金に加入していた場合は「障害厚生年金」が請求できます。
日本年金機構 > 年金の制度・手続き > 年金の受給 > 障害年金の制度 > 障害年金(受給要件・支給開始時期・計算方法)> 障害年金より引用
さらに、医療費については、高額療養費制度という、ある金額以上は免除されるという公的制度もあります。
医療費の家計負担が重くならないよう、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1か月(歴月:1日から末日まで)で上限額を超えた場合、その超えた額を支給する「高額療養費制度」(こうがくりょうようひせいど)があります。
厚生労働省 > ホーム > 政策について > 分野別の政策一覧 > 健康・医療 > 医療保険 > 高額療養費制度を利用される皆さまへより引用
上限額は、年齢や所得に応じて定められており、いくつかの条件を満たすことにより、負担を更に軽減するしくみも設けられています。
年収によって上限額が変わります。
年収370万以上で、月の医療費が100万かかってしまった場合でも、
上記式に当てはめれば、
80,100円+(1,000,000-267,000)×1% = 87,430円
と10万円以下にまで抑えることが出来ます。
高額寮費制度であっても、除外される費用もあるので、ご注意ください。
・差額ベッド代、食事代は含まれない(個室に入りたい場合はお金を払う必要あり)
こういった制度がある事を知りつつ、今支払っている保険料、もしもの時のリスクを考慮した上で保険というものを考えた結果、私は契約している保険を解約するといった結論になりました。
一方で、公的な制度であっても内容が変更になる可能性もゼロではありません。現状このような内容ですが、今後変更される可能性がないとも言い切れません。その時に再度加入したい、となった場合はさらに保険料が高くなる可能性もあります。
未来は誰にも分からないですが、私は全て判断した上で保険を解約しました。最終的には自身の判断次第ですね。
ねんきん保険
私が契約した内容は以下のようなものでした。
月3万円、毎年36万円、12年間で432万円が元本。受け取りは65歳から80歳までの15年間で毎年35.26万円。合計528.9万円。戻ってくる金額の割合は122.43%。
メガバンクと呼ばれる銀行の預金金利は0.001%の世の中。そんな中22%以上もアップするのはすごい!とすぐ契約しました。
今思うと…色々考慮が足りなかったなと思います。
確かに銀行預金と比較すれば雲泥の差ではありますが、株式投資をすればほぼこの金額を上回ることに気付いたのです。当時、お金は銀行へ預金しておくもの、という認識しかなく、株式というものはギャンブルのようなリスクがとても高い、といった認識しかありませんでした。
正しく株式投資も理解出来ればそんな事は無いと分かるのですが、、当時はそのような事を知る由もなく。こういった他人に勧められるものというのは総じて客側としてはメリットが薄いように思いますし、実体験上ほぼそうでした。
それが悪い、という事ではなく、保険会社であれば、保険会社として利益を出す必要があり、致し方ない部分もあると思います。昔からの付き合いであったり、お世話になっているから、という理由で保険の契約を継続する理由も分かります。
ただ一旦立ち止まって考える事は必要だと思います。
結局、私はこの保険を解約しました。中途解約だった為20万円程度元本割れしましたが、そのお金を資産運用の方へ回すことでリカバリしていきたいと考えています。
まとめ
- 今一度自分の入っている保険内容を見直してみよう
- 自身の収入/支出と保険料金から、保険の要・不要を判断しよう。
- 保険料を払い過ぎて家計を圧迫していないか確認してみよう
私が保険を解約したのは、何気なく言われるまま入った保険に対して保険料を払い続けるよりも、そのお金を資産運用に回した方が最終的には資産が増える、と判断したからに他なりません。
自分の健康状態であったり、自分の置かれている環境であったり、貯蓄状況、家族構成、様々なものをトータルで判断して保険の要・不要を判断していくことが大切です。
私のように入りっぱなしの保険はありませんか?毎月必要以上にお金が出て行っていませんか?その保険は本当に自分に必要なものなのでしょうか?過剰ではないでしょうか?
時には、無料相談(ほけんのトータルプロフェッショナル)を利用するのも良いかもしれません。
一度しっかりと保険の見直しを実施することで、日々の固定費を下げることが出来るかもしれません。そのお金を本当に必要なものに回したり、将来の為の資産運用に回すことも可能です。「備えあれば憂いなし」です。
今回は以上となります。
コメント